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ウェブサイトに著名人の写真を載せてはダメなのか?

2019年10月、都内某クリニックのウェブサイトが、医療広告ガイドライン違反の可能性があるとして、ネット上で話題になりました。
このクリニックが提供する医療の内容について以前から賛否あったようですが、今回クローズアップされたのは、そのウェブサイトの内容について。その一つは、著名人がこのクリニックで「医療サービスを受けている写真」が掲載されていたことでした。
(他にも指摘点はありますが、別の機会で説明したいと思います)

著名人を広告やテレビのCMに起用するのは大丈夫なのですが、今回のように「医療を受けています」または「推薦します」といった掲載の仕方はNGになります。
このことは、一度でも医療広告ガイドラインを読んでおけばNGと分かるのですが、なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
その原因は3つほど考えられます。

①医療広告ガイドラインを読み込んでいなかった

まず第一に考えられる原因です。
「医療広告ガイドラインの存在は知っていたけれども、忙しくて読む時間がなかった」という事情ではないかと考えます。

また、2018年6月に医療広告外ラインが改正されたのですが、これを境に「医療に関するウェブサイトも広告として規制を受けることになった」事実に対する認識がなかったということも考えられます。

②他のクリニックもやっているから大丈夫だと思った

医療機関、クリニックのウェブサイトの数は膨大です。
すべてのウェブサイトがチェックされているわけではありません。

そのため、
「ウチは規模が小さいクリニックだから」
「他のクリニックもやっているから大丈夫だろう」

となってしまうのはよく分かるのですが、今後、このような考え方は危険です。

③ウェブサイト制作会社に任せていたから大丈夫だと思っていた

「本業が忙しいから、ウェブサイトのことは制作会社に全て任せている」というパターン。
医療広告に関することではありませんが、健康食品のウェブサイトが法律の指摘を受けて、サイトの公開停止を命じられた会社がありました。
ウェブサイト制作会社に「法律に触れないように」制作を依頼していたのですが、行政からの指摘が入ってしまったのです。
今回、話題となったこのクリニックにおいても、関係者のコメントから察するに、同じような事情があったのではないかと考えています。

2017年8月、「医療機関ネットパトロール」というサイトが立ち上がりました。
このサイトは、医療広告ガイドラインに違反の疑いのあるサイト情報を、一般から募ることを目的としています。
今までは、行政職員の手が足りず、監視が行き届いていなかったという事情があったかもしれませんが、医療広告ガイドラインが改正されたこともあり、今後は指摘が増えていくものと予想されます。

医療広告ガイドラインは、必ず一度は読んでおくことをお勧めします。

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